Bonjour, Aikoです。今週のフランスはストライキに大きなデモでした。いつもバスに乗って移動する距離を1時間かけて歩くと、翌日いつも通り来たバスにすごく有難味を感じました。不便なフランスだからこそ、何かがうまくいった時すごく幸せを感じますね。
さて、今日はフランスのスタージュについての記事を書きます✏
フランスではインターンシップのことをよくスタージュ(Stage)と言います。Licence(学士課程)でも最終学年で2カ月のスタージュが必須の大学が多いです。基本的にスタージュをするのは夏休みの間。卒業のために必須な大学も多いので、学生は夏前に必死にスタージュ探しをします。
何かと節約をしたい学生にとっては大切なポイントですよね。
フランス政府のウェブサイトにはこうあります。
「Une gratification minimale est versée au stagiaire si la durée du stage est supérieure à 2 mois consécutifs (soit l’équivalent de 44 jours à 7 heures par jour) au cours de la même année scolaire ou universitaire. En dessous de ces seuils de durée, l’organisme d’accueil n’a pas l’obligation de verser une gratification..」
つまり、フランスの法律では2カ月をこえる場合は(労働日1日7時間の44日換算)有給となります。それ未満の期間であればスタージュ生受け入れ企業は給与の支払いの義務はありません。
(情報元 https://entreprendre.service-public.fr/vosdroits/F20559)
基本的に学生は学校の発行するConvention de stage(インターンシップ協定)の書類に、受け入れ企業にサインをしてもらう必要があります。このconvention de stageにはスタージュ契約の条件が記載されています。いわゆるスタージュの契約書のようなポジションです。この契約は学校と受け入れ企業と自分の3者の署名が必要です。
私は大学進学でアルテルナンス(Alternance)のあるコースを選びました。ざっくり言うと職業訓練に特化したコースで半分は大学での勉強、半分は企業でStageをする、という大学が多いです。
私の経営・マーケティング学科は2週間学校・2週間企業または2週間学校・3週間企業といったリズムが多かったです。大学によっては週3回学校・2回Stageといったリズムを取り入れているところもあります。
インターンシップといえでも有給インターンであったため探すのには一苦労しました。
というのも、当時私はTroyesというパリから車で2時間ほどの小さな街に住んでいたため、その規模の街でマーケティングのインターンを探すのは大変でした。(他の学生も同時に探していますもんね。。)スタージュは自分の勉強するコースと一貫性がある仕事内容を選ばなければなりません。
「自分の強みってなんだろう?」と考えたのもこの時期でした。
というのも、外国人&経験もない私がネイティブと同じ土俵のみで戦うのは長期スパンでみても強みをしっかり活かしきれないな、と感じたからです。
フランス語が話せてもネイティブでもないし、フランスでの職務経験もない私。
周りのフランス人になくて私にあるものといえば日本語が母国語であって異文化の中で生きているということでした。
そこから私はフランス企業でも日本語を話す人が必要な企業を中心にコンタクトを取り始めました。
それからというものの、私のスタージュ探しは今まで難航していたのがまるで嘘だったかのようにうまく運び始めました。
トントン拍子でいくつかの企業と面接が決まり翌週には2社のフランス企業と面接をし2社ともからOKサイン。その中から私は日本と貿易関係のある企業を選びました。マーケ―ティング1本ではなくマーケティング×日本語×異文化という風に見ると、自分にも可能性があると感じることがやっとできました。
ここで大切なのは、難しいと思った時にはその環境の中で自分の強みが何なのかをしっかり冷静に自己分析する事だと思います。焦って手あたり次第に動くよりも、冷静にどう伝えたら相手が興味を持ってくれるのかを考える。どう自分のもっているものを活かせるのか。
私のアルテルナンスは、学ぶことだらけで新しい経験に溢れていました。元々貿易の知識がなかった私はゼロから教えてもらい、貿易用語など必死に覚えました。簡単なことばかりではありませんでしたが、新しい世界を見ることができて本当に楽しかったです。
日仏間というポジションに立ちながら、訪ねたことのある日本の生産家さんからきた商品がどんどんヨーロッパに広がっていく感覚。生産家さんの想いなどを知っている分感動もありました。そんな仕事に携わらせて貰えて感謝。
スタージュ期間が終わると同時に正社員として雇用の契約の提案をして貰ったので、引き続き正社員としてそのスタージュ先で仕事を続けることとなりました。このように、スタージュをしてそのまま就職するというケースはフランスではすごく多いです。
まったく知識のなかった私が0から教わって、最終的に正社員として仕事ができるようになったのはこのスタージュ制度のお陰でした。挑戦してみて良かったなと思います。
今回の記事がこれからフランスの大学へ進学しようとしている方の役に立てば嬉しいです。
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