Bonjour, Aikoです。
今週のフランスはすごく冷え込んでいて、外に出るとまるで冷凍庫の中にいくような気分になります。日本も今週は冷え込んでいるとのことですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
フランスに来て8年が経ちますが、何年経ってもフランスの長く暗い冬は慣れないなあ、と思います。毎回そう思い更ける度にもう8年経つのかあ、と思わされます。
留学前の大学生のころの自分は、不安で自分に自信もありませんでした。
でもひとつだけ確信が持てていたのは「このまま日本で気持ちの乗らない就活をするのは違う気がする」ということでした。自分の可能性はそこ以外にもある気がしたんですよね。
私費留学でフランスにもどった理由は「なんとなくそうした方がよさそうと感じたから」。そこに最初から具体的な計画もなかったし、計画もなにも、どう留学を進めていいかも試行錯誤でした。そんな状態でしたが、意地でもエージェントは通さずに、学校も住居もビザも飛行機も一人ですべて手配した22歳のAiko。今思えばよく頑張ってくれたな、と思います。
つたないフランス語で必死にリサーチして、コンタクトをとって、現地の移民局や学校の手続きを終えた自分。夢のフランス生活が始まったかと思ったのもつかのま、いきなり単身で外国人として異国に飛び込む大変さを見せつけられました。
フランスの行政って本当に驚くほどスムーズに進むことがないのですが、学生ビザの有効化に時間がかかり(結論書類をなくされていた)そのせいで労働ができず貯めてきていた貯金を切り崩しながらの生活。ようやく見つかったレストランの仕事では仕事を始めて2ヶ月たっても給料を払ってもらえず、給料を払ってほしいと伝えると「で、いくら欲しいの?」と言われる始末。もちろん現金でしか払ってもらえず。。
何も知らない日本人留学生であった私。完全にナメられていたし、その後すぐに辞めましたが、私はその時絶対将来このフランスに生き残って、この人よりももっと余裕のある経営者になってやろう、と誓いましたね。今思えばその気持ちを搔き立ててくれたという意味で感謝。笑
それからというものの、まずはフランス語を極めようと自分に近いDALF C2レベルを取得。今思えば私はかなり自分に厳しかったと感じます。でもそれだけ本気でフランスに生き残ってやろうという気持ちが溢れ出していたんでしょうね。
経営・マーケティングという名の今までの言語・文学とはまったく違う畑へ足をいれた私。
大学編入であったため、周りにはこれまで数年その分野を学んできたネイティブのみ。そんな中にまったく無知の外国人である私が編入。そりゃ大変ってもんじゃありませんでしたね。クラスメイトは基礎はすでに習得済み。つまりすべての授業がいきなり応用から始まるという環境。そこにもちろんフランス語のハンデも。
語学学校のC1C2とは比にならない難易度のフランス語でいきなり専門的なことの応用。初日の絶望といったら、、、今でも鮮明に覚えています。
初日の午前中の授業にまったくついていけなかっため、初日は昼ご飯をとらず昼休憩ももらったプリントの語彙を検索して書き込みまくっていました。これは卒業できないんじゃ?とまで思った自分。でもその時思ったんです「落第しても後悔がないと胸を張って言えるくらい努力をしよう。」と。やれるだけやりきって、それでも単位がとれないならそれは私の実力不足。どうせ中退することになっても潔くそれを受け止められるくらい、この上ないくらいの努力をしてみよう、と。
お正月のカウンドダウンも消費者の法律について復習をしていたし、スーパーで買い物している時も頭の中は授業の要点の復習。これこそ一点突破だったな、と今振り返ると感じます。
そうして毎日授業に取り組んでいると、どんどんわかるようになって時にはフランス人のクラスメイトに教えてあげられるようにもなりました。自分でも驚きましたね。努力の甲斐もあったのか、何個かの科目ではクラスで1位の成績を収めることができて、それは自分が初めて自分を認められた瞬間でしたね。そのうちの1つは一番の難易度と言われていたマーケティング戦略とその分析の科目でした。周りのクラスメイトが単位すら取れなかった中で、自分がその成績をとれたのは自分でも驚きました。それができたのは日頃からものすごい集中力で一言も「聞きもらさんぞ!」という気持ちで、要点を理解しようと先生の話をこれでもか、というほどメモをとって復習をして、何度も先生に質問をしにいくクセがついていたからだと思います。
これを読んでいる中に今後フランスで進学しようと考えている人がいたら伝えたいです。初日に落第するんじゃないかとまで絶望だった畑違いの私でも、こうして努力することで乗り越えられました。成功の秘訣は、『誰でもできることを、誰もできないくらい徹底してやる』です。
今回は私が不安な中留学を決めた時から大学卒業までの経緯を書き起こしてみました。今後現地進学する方にこのメッセージが届くことを願っています。
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