ファッションウィーク通訳ガイド

2023/03/08

Bonjour Aikoです!
パリは相変わらずマイナスの世界で寒い日々が続いています。皆さんはいかがお過ごしですか?

 

さて、今週はFashion week in Parisでした。去年からファッションウィーク中に通訳ガイドをお仕事を依頼して頂いていて、学びも多いのでブログでシェアをしようと思います。

通訳のお仕事のきっかけ

ご存知の通り、私は日本生まれ日本育ちで、フランスに来たのは大人になってからですし、通訳の勉強をしてきたわけでもありません。そんな私が通訳ガイドのお仕事をさせて頂くようになった経緯をシェアしようと思います。

 

大学生の頃フランス語を学び始め、当時は「いつかフランス語で仕事ができるように」が第一目標でした。ABCの発音から学んで、日本の大学を卒業する頃にはB2レベルでした。

 

「フランス語学科を出ているからフランス語は話せて当たり前」と思われがちですが、実際はそんなことはありません。言語は大人になると自分から一生懸命せずには変化も起こりません。

 

言いかえると、フランス語を話せるようになるには、フランス語学科にいかなくても出来るようになるということです。

 

大学卒業後、フランスへ私費留学をしました。その数年はとにかくフランス語だけに取り組んでいました。まさに一点集中でした。

 

現地大学の経営・マーケティング科に入学し、最初の数か月は現地大学のフランス語に慣れることで精一杯。

 

そこから現地インターンで、日仏貿易の貿易事務・コミュニケーターのミッションを始めました。そのインターン中に翻訳や通訳の作業は始まりました。

 

初めての翻訳・通訳

それまでは、日本の家族が友人が来た際に簡単な通訳をしたり、友達同士で言語の壁がある時に通訳をしてあげたりはしていましたが、どれもカジュアルで簡単な日常会話ばかりでした。

 

インターシップでは日仏間のお仕事だったため、毎日の業務内容が自然と日本人とフランス人間のコミュニケーションになっていました。

 

日本人からくる長~いメールの内容を、要点をとらえて簡潔に且つ相手の伝えたい気持ちをくみとってフランス人にフランス語で伝える。またはその逆。そんな事を毎日していました。

 

中では商品説明やパンフレットなどの訳をすることもあり、これが初めてお金を貰ってした翻訳作業だったと思います。

 

日本の生産家さんがヨーロッパに来た際には、ヨーロッパの輸入会社さんとのフランス語や英語との通訳をしていました。

 

日本の生産家さんとフランス人のバイヤーさんとの食事中、いきなり当時のフランス人の上司に「Aiko訳して」と言われて訳したのが初めての仕事としての通訳でした。

 

その時は同時通訳ではなく逐次通訳(話者の区切りごとに訳していく方法)しか出来なかったのを覚えています。

 

込み入った話ではなかったのですが(最近の輸出状況やバイヤーさんの感謝の気持ちなど)、いきなり大勢の前で通訳をふられてドキッとしたのを覚えています。

お仕事のとしての通訳

それから事あるごとに主に日仏の通訳を仕事中にする機会がありました。通訳も翻訳もした上で、私はあまり翻訳には向いていないなとも感じました。

 

コツコツ一人で地道に作業する翻訳より、どんどんコミュニケーションをとって進んでいく通訳の方が私にとっては楽しいです。

 

 

通訳というお仕事は、ただ言われたことをそのまま訳すのではなく、相手が本当に伝えたいメッセージをくみ取って同じニュアンスになるように瞬時に表現や単語を選んで伝えるものだと思っています。

 

今ではGoogle翻訳などありますが、大切なコミュニケーションは人と人です。生きた通訳だからこそ、機械では伝えられないその細やかな想いやニュアンス、人間ならでは気持ちや表現をが伝えられるんですよね。

 

 

ファッションウィークでの通訳のやりがいは、パッションを持ってお仕事をされているバイヤーの方とデザイナーの方の想いを、言語を通して伝える事ができるという所にあります。

 

 

それぞれがどんな想いでこのお仕事をされているのかを聞けるのも本当に刺激になるし学びも多いです。そんな素敵な事を代弁させてもらえて、そしてありがとう、って言って貰える。

 

やりがいがあります。

 

こうしてやりがいのあるお仕事をさせて頂いていると、吸収する力も増えますね。

通訳の場数を重ねていると自然と逐次通訳から同時通訳になっていました。

あるとき、お世話になった日本人の方からも、フランス人のバイヤーさんからも「あなたの同時通訳素晴らしすぎる!!」とかなり驚かれて、それに対して自分でも「いつから同時通訳できるようになったっけ?」と驚きました。

 

もちろん私は通訳学校に通って国際会議などを訳してる方に比べるとプロではないですが、「好き」を追求していると吸収する力もスキルが上達する速度も変わります。

 

想いを伝えるミッション、好きです。

 

最後に

モードとはまったく関係のない道を進んできた私が、こうしてモード界の世界の最先端の1つでもあるParisという地でその現場を感じられるのもとても貴重な体験です。環境に感謝ですよね。

 

すべては一心不乱にフランス語をしたことから始まったんですよね。

 

そう思うと「フランス語」という選択肢をしたお陰でこんな世界を見る事ができているんだな、フランス語を選んでよかったなと思います。

 

何気なく選んだフランス語。

フランス語が私をここまで連れてきてくれたし、こんな素敵な方々を会わせてくれました。

 

学生時代、一点集中でとにかくフランス語と向き合って本当に良かったと感じてます。

皆さんは「これだけは死ぬ気で勉強した」といえる経験がありますか?

 

私は今後もずっと仕事でフランス語を使っていきたいし、日仏間での仕事は一生続けているだろうなと感じます。フランス語ももっともっと深く学んでいこうと思います。

 

 

 

今後言語を使ってお仕事をしたいな、という方に読んで頂けると嬉しいです。
ここまでお読みくださりありがとうございました。

 

感想があれば公式LINEからコメントください。

 

Aiko

 

 

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